暗室ワークショップ(ビタミン現像編)

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環境と健康にやさしいビタミンCを主薬とする現像液HB-N2を使ったモノクロネガフィルムの現像のワークショップを開催しました。

現像液は3つの材料を使い、自分で調合します。

・L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウム)
・フェニドン(フェリドン)
・無水亜硫酸ソーダ(無水亜硫酸ナトリウム)

これらをそれぞれ小さじで1杯ずつ計って水に溶かし、1リットルの現像液を作ります。

ビタミンCは健康食品の通販などで、フェニドンと無水亜硫酸ソーダは写真用品店で手に入ります。
なにより、小さじで計量できるという手軽さに驚き!
昼に撮影したネガを、早速現像タンクに入れて、現像開始。

現像の手順は、D-76などの一般的な現像液を使う場合と変わりません。
HB-N2の標準現像時間は、20℃14分または25℃11分。
プラス1段オーバーで露光したネガの場合は20℃12分または25℃8分30秒で、こちらのほうがシャドウのディテールが乗る軟調なネガに仕上がるとのこと。

一般的な現像液はハイドロキノンという毒性の強い薬品を使っているため廃液処理は専門業者に任せるしかありませんでしたが、HB-N2は下水に流しても大丈夫です。

ちなみに定着液は、1リットルあたり2個のスチールウール(ステンレスではなくて鉄のもの)を入れて24時間放置すると、銀が沈殿します。沈殿物はコーヒーフィルターなどで濾過して不燃ゴミへ。濾過した後の液体は大量の水とともに下水へ。

HB-N2現像のワークショップはNadar/Osakaさんで不定期開催しております。
要チェック!→http://nadar.jp/

Posted by mfi